当時はあまり車に興味が無く、更にお金もあまり無かったため近くの中古車屋で安く売っていたホンダのライフを購入してしばらく乗っていました。ですがやはり軽自動車なのであまり格好はつかないなぁとは思っていました。周りの友人もだんだんといい車に乗り換えていたためそろそろ買い換えようとも思っていました。
ランドクルーザープラドに出会い買い替えを決心
そんなことを考えつついつもの様に車に乗っていた時に衝撃が走りました。すれ違った車がもの凄く格好良かったのです。車の知識がほとんど無かったため家に帰ってパソコンで必死に探したら、ランドクルーザープラドをカスタムしたものだという事が分かりました。この時に乗り換えを決心しました。
まず今乗っている車をどうしようかという問題ですが、最初は売ろうと考えました。しかし元々買った値段が安い上に、買取業者に売った所で二束三文にしかならないのは目に見えていました。そこで思いついたのが母親に売るという事です。
当時は実家暮らしで父と母、そして私の三人暮らしでした。父がセダンを所有していたのですが普段は電車通勤のため、平日は母が買い物などで利用していました。母は「車が大きい」「加速が速くて怖い」などと度々口にしていました。
私がこの車に乗らないかと提案したところ、すぐに了承してくれました。そして車の購入資金が1円でも欲しかったため、3~4万円で買ってくれないかと言いました。すんなり行くかと思いましたが却下されます。
母親査定に出すも0円
母親の査定額は0円でした。私がなぜかと尋ねたところ、「いつもお前の飯を作ってやっているのは誰だ」「いまだに実家ぐらしのくせに偉そうなことを言うな」という事を言われました。ぐうの音も出なかったので渋々了承することになります。ちなみに文章にすると険悪ですが仲は良いため終始和やかでした。
次の日に母はタバコを1カートン私にプレゼントしてきました。0円で少し落ち込んでいたためとても喜んだことを覚えています。当時のタバコは1箱300円だったため×10箱で3000円。買取価格は3000円となりました。
目的の車に一目惚れした時は高級車に見えたので200~300万円を覚悟していたのですが、古い車種だったためにカスタム済みで100万円前後で販売されていました。予想の半値以上で購入できたので非常に満足しています。
まとめ
タバコでの支払いは今思えば、家族間で現金のやり取りをしたくなかった母なりの優しさだったのかもしれません。運転が楽になったと言っている母を見ると譲ってよかったと思い大変満足しています。
購入した車も内装は微妙ですが外装は最高です。軽自動車の頃と違いたくさんの人や物を載せられるうえに、遠出も簡単に出来るようになったので購入して本当に良かったと思っています。